お金がない!貧困に苦しむシングルマザーが貧乏から抜け出す方法

子育て

シングルマザーの家庭の貧困率が50%を超えている日本。
様々な支援策も用意されていますが、なかなか貧困から抜け出せないという現実があります。今回はシングルマザーと貧困の関係をテーマに、貧困率が高い理由や生活の実態、子どもへの影響などを紹介していきたいと思います。

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シングルマザー家庭の貧困率が高い理由

可処分所得が厚生労働省公表の貧困線を下回っている世帯の割合
母子世帯:51.4%
父子世帯:22.9%
ふたり親世帯:5.9%
(労働政策研究・研修機構第5回(2018)子育て世帯全国調査結果)

まずはシングルマザー家庭の貧困率の高さの理由について見ていきましょう。

収入が少ない

シングルマザーの就業状況
正規の職員・従業員:44.2%(父子世帯は68.2%)
パート・アルバイト等:43.8%(父子世帯は6.4%)
自営業:3.4%(父子世帯は18.2%)
平均年間就労収入:200万円(父子世帯は398万円)
(厚生労働省平成28年度全国ひとり親世帯調査)

シングルマザーの場合、非正規雇用の割合が非常に高く、それが収入の低さに繋がっています。特に子どもが幼い時期はフルタイムで働きながら子育てを行うのは困難であることから、止むを得ず非正規というかたちで働いている人が少なくありません。公的支援を受けていても決して生活が豊かになる訳ではなく、とても貯蓄にまでは手が回らないというのが実情。体調が悪くても休むことができず、お金がないことによるシングルマザーの負担は心身ともに非常に厳しい状況に置かれています。

養育費がもらえていない

母子世帯の母の養育費の受給状況
現在も養育費を受けている:24.3%
養育費を受けたことがある:15.5%
養育費を受けたことがない:56.0%
不詳:4.2%
(厚生労働省平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告)

養育費を受けたことがないというシングルマザーが半分以上の割合となっているのが分かります。そこには様々な事情があるとはいえ、行政が養育費の支払いに関与するほかの国に比べると、日本は養育費の確保という問題に対して消極的だったことは間違いありません。
離婚時に養育費の取り決めをしっかりと行うことも大切ですが、養育費不払いへの対策を強化することも重要なポイント。シングルマザーが貧困から抜け出すための必要不可決な取り組みです。

公的支援

ひとり親世帯への公的支援には児童扶養手当や医療費助成制度のほか、それぞれの自治体によっての支援が実施されています。しかし所得制限が設けられている制度が多いため、収入が増えて一定の額を超えてしまうと、支給額の減額もしくは支給停止となるケースもあります。この支援策の在り方もシングルマザーが貧困から抜け出せない要因のひとつとなっていると言っていいでしょう。

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貧困なシングルマザー家庭はどのような生活になるか

食費を極限まで減らす

家賃や保険料などの固定費は節約できないため、その対象になるのはやっぱり食費。
安い店で、さらに安い物を買って、とにかく1円でも節約になるよう頭の中で常に電卓を弾いています。狙い目は生鮮食品に半額セールが貼られる夕方以降の時間帯。どの商品にシールが貼られるかを予想しながら、同時にその食材でできるレシピも考えます。貧困なシングルマザーの場合、外食もNG。子どもの数や年齢にもよりますが、1日の食費の予算が300円以内と考えても、外食する余裕は全くありません。お金がない貧困なシングルマザーの毎日は「食を楽しむ」という状況とは無縁の世界なのです。

衣類はリサイクルショップやお下がりが基本

成長が早い子どもの服は、ワンシーズンで着られなくなるパターンも多いですよね。
貧困生活が続くシングルマザーの場合、普通の衣料品店で購入することは滅多にありません。知人や友人からのお下がりや、リサイクルショップなどで手に入れるようにしています。
普通の衣料品での買い物はシーズンが過ぎた商品が狙い目。来シーズンの子どもの服のサイズを予想して購入します。

光熱費の節約も徹底的に

貧困なシングルマザーにとっては光熱費の節約も大事なポイントです。
電気代は契約アンペア数を小さくして基本料金を節約。夏は扇風機、冬はストーブ、できるだけエアコンは使わないようにしています。
お風呂も2~3日に1度、残り湯を洗濯に使うのはもちろんですが、さらに残ったお湯は次回の入浴に使い回すことも珍しくありません。100円ショップで販売されている節水アイテムを活用し、水道代の節約に努めています。

お金がない、また時間的にも余裕がない貧困のシングルマザー。
その生活は生きられるギリギリのラインという危機的状況の中に置かれています。
また愚痴や悩みを打ち明けられず、何でもひとりで抱え込んでしまっている人も少なくありません。
心身ともにかなり疲弊しているシングルマザーが多いのが実情です。

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シングルマザーの貧困が子供に与える影響

栄養状態の悪い食生活

節約する対象がどうしても食費になることから、育ち盛りの子どもであっても満足にお腹いっぱい食べさせてあげることがなかなかできません。また値段を中心にメニューを考えなくてはならないため、栄養バランスの面まで配慮する余裕がありません。給食があればその点は少し救われるのですが、夏休みなどの長期休暇は栄養状態が悪くなりがち。これは免疫力や発育、ホルモンバランス、さらにメンタル面にも悪影響を与える可能性が高くなるので注意が必要です。近くで「子ども食堂」などが実施されているようであれば、一度参加してみるといいかも知れません。

学力の低下

義務教育であれば教科書は無料配布となりますが、そのほかの教材については別途費用がかかることも少なくありません。貧困な状況のシングルマザーの家庭では、そういった教材費の捻出も困難で、物によっては揃えてあげられないというケースも出てきます。
また中学生以上になると制服やカバン、靴、体操服などの費用が必要になり、高校では教材費がさらに家計を圧迫するため、高校進学を断念もしくは中退せざるを得ないという家庭もあります。家計を助けるためバイトをしながら高校生活を送る子どももいますが、家庭学習の時間が少なくなるため、それが学力低下に繋がってしまうというケースもあります。
こういった止むを得ない状況から、貧困なシングルマザーの子どもは学力・学歴ともに低くなりやすい傾向にあると言っていいでしょう。

十分な医療が受けられない

ひとり親への医療費助成制度はあるものの、仕事が忙しくなかなか病院へ行く時間が作れないというのもシングルマザーの大きな悩みでもあります。
ほとんどの医療機関の場合、平日は18時頃、土曜日は昼までで受付終了、日曜祝日は休診となっているため、受診する機会がありません。ドラッグストアなどで販売されている薬であっても、お金がないシングルマザーにとってはハードルが高い買い物となります。
さらに意外と見落とされがちなのが歯の状態。学校検診等で虫歯などが見付かっても、本人が痛がらない限り、つい甘く見て後回しになってしまいがちです。忙しくて歯のケアまで手が回らない、その上栄養状態もあまり良くないという事情が重なると、気付いた時には歯がボロボロになってしまっていたというケースもあります。生活するために仕事の時間は削れない、子どもの健康を維持する時間が作れないという悪循環になってしまっているのが実情です。

貧困の連鎖

「満足に食べられない」「体のケアが不十分
「進学を断念」など、シングルマザーの貧困が子どもの与える影響は決して小さくありません。さらに社会問題となっているのが、この
貧困が連鎖しやすいということ。個性は重視されるようになってきてはいるものの、まだ学歴が物を言う現代では低学力や低学歴は就職が難しくなるのも事実。そうなると子どもも貧困から逃れられない人生を歩むことになり、貧困の連鎖がずっと続いてしまうのです。この連鎖を断ち切るためには個々の家庭の問題として捉えるのではなく、国や自治体レベルでの支援策を積極的に行っていく体制が必要といえるでしょう。

シングルマザーへの貧困支援策

シングルマザーに限りませんが、ひとり親家庭や貧困家庭に対し自治体が行っている支援には次のようなものがあります。

ひとり親世帯への公的支援
・児童扶養手当
・児童育成手当(東京都)
・ひとり親家庭医療費助成制度
・母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
・就労支援金制度
・ひとり親家庭住宅助成制度
・交通費の助成制度
・上下水道の減免制度
・国民健康保険料、国民年金保険料の軽減、免除制度

シングルマザーに対する就業支援制度も実施されています。
自立に必要な支援をする母子自立支援員、仕事と子育ての両立がしやすい求人情報を扱うマザーズハローワーク事業、就業相談から就業支援講習会や就業情報の提供等を一貫して行う母子家庭等就業・自立支援センター事業など、シングルマザーの自立に向けた就労支援も行われています。
まずは自分の住んでいる地域の自治体にどんな支援策が用意されているのかを問い合わせてみるといいでしょう。積極的にこれらの支援を活用していくことをオススメします。

お金がないことで辛い思いをしているシングルマザーが貧困から抜け出すためには、公的な支援や様々な情報を積極的に得ることが重要なポイント。貧困は心身を蝕んでいくものなので、できるだけ早い段階で自治体や周囲の人に相談することが大切です。

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