シングルマザーは正社員に転職がいい?おすすめの就職・働き方を解説

シングルマザー

シングルマザーにとって自分と子供の生活の柱である仕事選びは非常に重要です。

厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、母子世帯になる前に就職していた人で母子世帯になったことをきっかけに転職をした人が45.5%、半数近い人がシングルマザーになったタイミングで転職をしていることがわかります。

また、転職をした最も大きな理由として「収入がよくない」が38.0%、「労働時間があわない」が12.4%となっています。シングルマザーになって収入面で不安になったり、育児とのバランスを取るために労働時間を変えたり、環境や状況が変わったのですからシングルマザーが転職を考えるのはごく自然な流れとも言えるでしょう。

とはいえ、慣れた仕事環境を離れて転職・就職するということは誰にとっても不安なものです。ここではシングルマザーが転職・就職するときにどんなことに気をつけ、どのように行動していけばいいのかを考えていきましょう。

【参照】
厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯等調査結果報告」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188147.html

様々な事情から離婚という道を選び、シングルマザーとして生きる女性が増えつつある現代。女性の社会進出は当たり前になってきたものの、ひとりで子どもを育てながら働くということは決して簡単ではありません。
シングルマザーの働き方に注目し、子育てをしていく上での重要なポイントや支援制度についてもご紹介していきます。

  1. 仕事がない?シングルマザーが転職・就職するときにまず考えるべきこと
    1. 焦りは禁物!計画を立てて効率よく転職・就職活動をしよう
    2. 子供を預ける場所を確保、緊急事態に備えることは必須項目
    3. 仕事に求める条件を明確に考えておく
  2. 正社員、パートそれぞれの働き方のメリット・デメリット
  3. シングルマザーが収入を安定させる方法、教育費を確保する方法
  4. シングルマザーが転職するときにおすすめの職種
    1. 事務職
    2. 医療・介護職
    3. 営業職
    4. IT系
  5. シングルマザーが転職するときに仕事を選ぶポイント
    1. 雇用形態は正規か非正規か、メリットとデメリットを考える
    2. 将来性のある仕事、長く働ける仕事、やりがいのある仕事を選ぶ
    3. 会社のニーズと自分のニーズがあっているか
  6. シングルマザーの転職がうまくいかないときはどうすればいい?
    1. 転職サイトをフル活用しよう
    2. 転職エージェントもフル活用しよう
    3. トライアル雇用や紹介予定派遣から正社員を目指す
    4. 母子家庭の支援制度を利用して資格を取得する
    5. 自立支援教育訓練給付金
    6. 高等職業訓練促進給付金等事業
  7. シングルマザーが転職・就職を成功させる秘訣
    1. シングルマザーであることをポジティブにアピールしよう
    2. 自分目線ではなく、企業側の目線に立って転職活動をしよう
    3. シングルマザー歓迎の会社を探す
  8. シングルマザーと転職に関するQ&A
    1. Q1)シングルマザーの平均転職回数は?
    2. Q2)シングルマザーの勤続年数は?
    3. Q3)シングルマザーの転職におすすめのタイミングは?
    4. Q4)転職が不安なときはどうすればいい?
  9. シングルマザーの個人事業主としての働き方
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仕事がない?シングルマザーが転職・就職するときにまず考えるべきこと

焦りは禁物!計画を立てて効率よく転職・就職活動をしよう

シングルマザーになることで既に引越しや子供の転園・転校など、生活環境が変わった人も多いでしょう。心機一転、頑張ろうという気持ちや環境の大きな変化がプラスに働く場合ももちろんありますが、まずは精神的にも肉体的にも無理のない範囲で着実な転職活動をしていきましょう。現在の経済状態にもよりますが、焦って転職して後で後悔するようでは元も子もありません。今の仕事との兼ね合いも考えていつ頃の転職を目標にするかしっかりと計画を立て、自分にとって納得できる条件の転職をなるべく効率よく実現できることが理想です。

子供を預ける場所を確保、緊急事態に備えることは必須項目

シングルマザーが転職・就職先を探す前にまずやっておくべきことは、当然ですが子供を預ける場所を確保しておくことです。毎日の保育園や学童保育などはもちろん、子供の急な発熱など緊急事態に頼れる人が周りにいるでしょうか?実家の親のサポートがない場合は、近くにいる親戚や周りの友人への声がけ、地域のファミリーサポートなどへの登録、病児保育や病児対応のベビーシッターの確保など、頼れるものには全て頼るつもりでしっかりと準備しておきましょう。転職してから職場の上司や仲間と人間関係を築き、シングルマザーである環境に協力や理解を得ることはもちろんできるでしょう。ただし、雇う側も雇われる側もシングルマザーであるが故の不安というものはあって当然です。転職前にできる限りの準備をして「しっかり働きたい」という誠意を見せることで面接時や採用後の信頼獲得、また自分の心の安定や自信にも繋がります。

仕事に求める条件を明確に考えておく

転職活動を始めると、会社のリサーチ・応募書類の準備・面接など、予想以上に手間と時間がかかり大変なものです。シングルマザーにとって、一人で育児と家事をこなし且つ今の仕事で働きながらの転職活動であれば尚更その負担は大きいでしょう。そこで転職先を探す前に、年収や勤務体系、勤務時間や勤務場所など、自分が転職先に求める絶対妥協できない条件と、ある程度妥協できる条件の優先順位を明確に考えておくことが大切です。例えば高収入を提示されたとしても、頻繁な残業や休日出勤、出張などに対応することは可能でしょうか?逆に、柔軟な環境で育児と仕事を両立できる仕事であってもそこで得られる収入は自分と子供にとって充分なものでしょうか?子供の年齢や周囲のサポート環境によって仕事への希望条件は人それぞれなので、まずはじっくりと自分と相談して最低限の必要条件を決めておきましょう。数ある求人の中でその条件に当てはまらない求人は最初から排除して効率よく動けばいいのです。

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正社員、パートそれぞれの働き方のメリット・デメリット

シングルマザーの働き方で重要なポイントとして挙げられるのがパートか正社員の選択肢。ここではパート・正社員それぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

《厚生労働省「平成28年度全国ひとり親世帯全国調査」》
ひとり親世帯の就業状況
正規の職員・従業員:44.2%
パート・アルバイト等:43.8%
自営業:3.4%

ひとり親世帯の就職状況を見てみると、正社員とパートの割合はほぼ同じくらいであることが分かります。子どもの年齢や子育てをフォローしてくれる祖父母などの存在等、それぞれに様々な事情があり、正社員として働きたくてもなかなか難しい面があることも事実でしょう。
では実際にシングルマザーの場合、パートと正社員では何が違ってくるのでしょうか。

パートの場合のメリットは「時間や休みのシフト調整がつきやすい」という点です。
子どもが小さいうちはまだ体も弱く、病気で保育園を休むことも多くなりがち。そんな時でもパートであればシフト調整の融通が利きやすいため、保育園や学校の行事などにも参加しやすくなります。それはパートとして働く上で非常に大きなメリットと言っていいでしょう。
一方で「収入面を重視したい」という場合は間違いなく正社員がオススメです。
フルタイムの勤務となるためパートと違って時間に余裕のある生活は望めませんが、収入面では大きな差が出ます。さらに正社員であれば社会保険(健康保険・厚生年金保険・介護保険・雇用保険・労災保険)に加入できるのが重要なメリット。パートよりは雇用も安定しています。「もしも」の時の備えとして、これは大事なポイントであると言っていいでしょう。ひとり親家庭の場合は児童手当だけでなく、児童扶養手当も支給されます。収入によって支給額に違いがありますが、申請することを忘れないようにしましょう。

まずは子どもが病気の時や保育園の送迎に間に合わない時にフォローしてくれる人がいるかどうかでも大きく違ってきます。
「もしも」の場合に頼れる人がいれば、母親の精神的な負担もいくらかは軽減されます。
このフォロー体制が整っていれば正社員で働くことも可能なのかも知れません。
それが無理なようであれば、まずはパートで働き始め、その後正社員を目指すという方法です。「正社員登用制度」のある会社であれば、最初はパートで入社してキャリアを積み重ね、子どもがある程度大きくなった時点で正社員として雇用してもらえる可能性があります。
パート先を決める場合でも、そういった将来のことも視野に入れておくといいでしょう。

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シングルマザーが収入を安定させる方法、教育費を確保する方法

子どもが小さいうちは教育費などの出費は殆どありませんが、中学校や高校、そして大学や専門学校等への進学を視野に入れると、この先お金はいくらあっても困ることはありません。部活動や塾に入る可能性も考えておかなければならないので、奨学金や就学支援金制度といった公的な支援だけでは賄いきれない出費も増えていきます。
そういった教育費などの出費に対応していくためには「収入の安定」、さらに欲を言えば「収入アップ」へと繋げられる資格取得やスキルアップを目指していくことも重要なポイントです。

ひとり親世帯の父母を対象にした自立支援のための給付金も利用できます。
いくつかの条件はあるものの、この制度を活用できれば資格取得にかかる費用の負担も軽減されます。ひとり親世帯の就業支援については、各自治体が様々な角度から積極的に支援を行っています。子どもを抱えて働くシングルマザーは、もう珍しい存在ではありません。ハローワークや民間の求人会社でもシングルマザー向けの求人コーナーが作られているほどです。これからの生活のために、こういったサービスの利用も考えておくといいでしょう。

シングルマザーが転職するときにおすすめの職種

事務職

厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、シングルマザーで正社員として働いている人の職種では「事務職」が31.7%と最も多いです。事務職は残業が少なく土日祝日が休みなど、勤務形態が子育てと仕事を両立させたいシングルマザーのニーズに合っていることが多いのです。ただし、事務職は専門知識や資格などが特になくても未経験からスタートできる場合もあり、その分人気があるので選考倍率が高い傾向にあります。また、一口に「事務職」と言っても、一般事務、営業事務、経理事務、総務事務、人事事務、法務事務、貿易事務、医療事務など種類が豊富なので、高い給料を目指す場合は経理やIT、医療など一つの分野で専門スキルや専門知識を身につけこつこつと経験を積んでいくことが必要です。

医療・介護職

高収入で需要が多く将来性もある仕事への転職を目指すシングルマザーにとっては医療・介護系の仕事がおすすめです。特に看護師は国家資格が必要ですが高収入で求人も多いです。看護師というと大変そうで育児との両立が難しいイメージがあるかもしれませんが、勤務先は病院だけではなく、地域のクリニック、介護施設など多くの就職先があります。子供が小さいうちはクリニックや外来、大きくなってくれば病棟勤務と経験を積みながら勤務スタイルを変化させていくことも可能です。介護士は未経験でも何歳からでも目指すことができるのが特徴のシングルマザーにおすすめの仕事です。無資格から介護施設やデイサービスなどで働き始め、働きながらケアマネージャー、国家資格である介護福祉士、理学療法士などの資格を取得すれば、ステップアップすることができます。介護士は指定された時間に利用者の自宅を訪問する訪問介護などを含め、多様な雇用形態での求人があることも特徴の一つです。また、人材が不足している業界なので40歳を過ぎても正社員として雇用してもらえる可能性が高い職種とも言えるでしょう。看護士や介護士の仕事は母親目線が生かせる仕事です。表情、顔色、呼吸、視線などをよく観察し、病人や高齢者のいつもと違う様子に気づける目はまさに子供を育てる母の目線と同じなのです。

営業職

営業職は将来的にもニーズがある職種です。シングルマザーにおすすめの理由は自分の頑張り次第で収入がどんどん上がる可能性があるからです。営業職と一口に言っても様々な種類があり、生命保険の外交員を始め、人材サービス、広告、IT、各種メーカーや不動産の営業職もあります。営業職は契約数に応じて手当がつくので契約を多く取ることができれば高収入を期待できます。また、外回りが多いので勤務時間もある程度融通が利き、子育てとの両立もしやすい傾向にあります。さらに営業職の経験者は即戦力になるので、異業種からの転職であっても実力があれば歓迎される場合が多く、若手の育成ができるミドル層の採用も増えています。営業職は高いコミュニケーション能力が求められますが、人とのコミュニケーションが好きで得意な人にとっては、存分にその能力を外で発揮できるチャンスとも言えるでしょう。特にシングルマザーの場合は家庭では子供との会話しかなく、少し物足りない思いをしている人も多いのではないでしょうか。営業職であれば、幅広い層や業種の大人とコミュニケーションを取り交流することになるので、狭まりがちなシングルマザーの視野を広げ、社会との繋がりを強く感じられるやりがいのある仕事です。

IT系

WEBデザイナーやプログラマー、エンジニアなど、IT業界も既に人材が不足しており、これからもニーズが高まる職種です。資格や経験、学歴を必要とせず未経験から挑戦できる場合も多く、働きながらスキルを磨き経験を積み重ねることで安定して高い収入を得ることに繋がります。IT系職種をシングルマザーにおすすめする理由としては、努力と経験を積めば正社員でありながら在宅でのリモートワークが可能になったり、将来的にフリーランスとして独立できたりする可能性もあることです。高収入と将来性、在宅勤務、独立というシングルマザーにとってぴったりの全ての可能性が備わっているIT業界は興味があればぜひ転職先として考えてみましょう。日々進化しているIT業界は常にスピード感を持って情報収集し、コツコツと学び続ける姿勢が大切ですが、その分実力次第でどんどん上を目指すことができるのです。2020年から小学校でもプログラミングの教育が必修化されるなど、ITの基本的知識や技術はこれから更になくてはならないものになっていくでしょう。子供を育てる親としても、自分自身がITリテラシーを高めまだまだ成長していくこの分野で働くことはとても意味のあることなのです。

シングルマザーが転職するときに仕事を選ぶポイント

雇用形態は正規か非正規か、メリットとデメリットを考える

フルタイム勤務の正規雇用か、契約社員やパートなどの非正規雇用かはシングルマザーが仕事を選ぶときの永遠のテーマです。厚生労働省の「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」によると、シングルマザーで今から「仕事を変えたい」と回答した人は「派遣職員」が41.0%、「パート・アルバイト等」が36.0%となっており、非正規で働く人が正規雇用を目指して転職を考える傾向が強いことがわかります。正規雇用のメリットは何と言ってもその安定感です。契約期間に定めがない無期雇用のため、よっぽどのことがない限り仕事を失う心配はありません。また、非正規雇用に比べて給料や福利厚生などの待遇が良く、社会的信用も高くなります。その反面、デメリットは責任の重さと自由度の低さです。正規雇用は非正規雇用よりも責任のある仕事をまかされることが多いので残業や休日出勤が発生することもあります。非正規雇用のメリットは、自由度が高くシングルマザーにとっては育児と仕事の両立など、自分の都合に合わせて働けることです。デメリットはその待遇面と安定性の低さです。非正規雇用は給料が低く抑えられることが多く、ボーナスや手当も受け取れないことが多いです。また雇用期間に定めがあるため、安定性は低くなります。シングルマザーにとってどちらがいいかは子供の年齢が大きく関係してくると言えます。子供が小さいうちは周りの協力が得られない限り、正規雇用で働くのは難しい場合があります。まずは非正規から入って子供の成長に合わせて正規雇用を目指すなど、段階的に考えていく必要があります。

将来性のある仕事、長く働ける仕事、やりがいのある仕事を選ぶ

シングルマザーになったということは、これから長い期間働き続けるということです。子供が成人するまでの長い道のり、しっかりと働き続けるという覚悟を持って転職先を選びましょう。もちろんその過程で再度転職することもあるでしょうが、職種まで転々とすることはありません。短絡的にその場しのぎの仕事に就くよりも、初めから長期的な目線で仕事を選ぶことでその職種でのスキルアップ、専門知識や経験の蓄積に繋がり、将来的にもより必要な人材へと昇格することが可能になるのです。例えば、働きながら資格を取れる仕事や、マネージャーやリーダーへの昇格を目指せる仕事、他の会社でもスキルと経験を活かせる技術職、介護や医療現場・IT業界など人材不足で今後も求められ続ける仕事などが挙げられます。また、せっかく長期間頑張って働くのですから「子供のために」とだけ思いすぎる必要はありません。可能な限り自分の好きな分野で自分にとってやりがいのある仕事を選びましょう。辛いことももちろんあるでしょうが、母親自身が仕事にやりがいを見出し、日々楽しんで仕事をする姿を子供に見せること自体がシングルマザーと子供にとって最高の幸せの形ではないでしょうか。

会社のニーズと自分のニーズがあっているか

例え自分の希望する条件にぴったりの仕事を見つけたとしても選ぶのは会社側です。会社のニーズに自分が合っていなければ採用されることはないので、応募前からしっかりと情報を収集し会社のニーズを見極めましょう。逆に、あなたが会社のニーズにぴったりの場合もあるかもしれません。その場合も面接を受けて好感触を得ることでつい気持ちが傾いてしまい、無理な条件を承諾してしまわないように冷静に判断することが大切です。シングルマザーの転職は厳しそうだからといって自分にとって厳しい条件を受け入れたり、条件があやふやなまま採用されたのでなんとなく仕事を始めてしまったりしては結果的に生活が苦しくなります。母子世帯では母親が精神的にも肉体的にも健康であることは何よりも大切です。無理をして笑顔を失わないように、転職先を選ぶ際は自分のニーズをしっかりと把握しておきましょう。

シングルマザーの転職がうまくいかないときはどうすればいい?

転職サイトをフル活用しよう

転職活動を頑張っていてもなかなかうまくいかないことが続くと心が折れそうになりますよね。転職サイトは最初から使っている人も多いかと思いますが、自分のニーズに合ったサイトを選んでいるでしょうか?転職サイトにはそれぞれ特色があり、未経験者向け求人・高収入求人・大手企業求人・外資系企業求人・働くママ向け求人・女性やシングルマザーに特化した求人、また、看護士・介護士・事務職など職種に特化した求人・転職サイトもあり、自分に合った転職サイトをきちんと選び複数活用してみましょう。

転職エージェントもフル活用しよう

転職サイトはとても便利ですが、日々更新され掲載されている多くの求人の中から自分に合ったものを探すのは一苦労でもあります。そんな時は転職エージェントを活用してみましょう。転職エージェントとは人材紹介サービスを行う会社で、企業から支払われる成功報酬が収入源なので求職者は無料で利用できます。メリットとしては、転職のプロの客観的な目線からのアドバイスを得られる・業界の詳しい情報を入手できる・転職サイトでは非公開の求人を紹介してもらえる・応募書類の添削や面接対策の指導をしてくれるなどがあります。まずは複数のエージェントに登録し、面談や電話でやりとりをする中で相性のよさそうな担当者と出会えたら本格的にサポートをお願いするのがおすすめです。今までの転職活動の経緯や希望の条件などをしっかりと伝え、信頼できるキャリアアドバイザーと並走しながら転職活動ができればシングルマザーにとってはとても心強いことですね。

トライアル雇用や紹介予定派遣から正社員を目指す

正社員になることを条件として転職活動をしていてもなかなかうまくいかない場合、トライアル雇用や紹介予定派遣に目を向けてみましょう。トライアル雇用とは、事業主が労働者に対して原則3ヶ月間の試用期間を行うことにより、適性や可能性を実際に見極めた上で本採用するかどうかを決めるというものです。つまり、最初は正社員でなくても自分の実力や頑張り次第で正社員になれる確率が高い雇用形態です。紹介予定派遣も同じく、派遣期間(最長6ヶ月)終了後、本人と派遣先企業が相互合意すれば社員になれるという働き方です。正社員採用に慎重になっている企業に対しても自分の仕事ぶりをしっかりとアピールすることで正社員になれる可能性は多いにあります。また、働く側としても派遣期間中に職場の雰囲気や仕事内容が本当に自分に合っているか確認できることは大きなメリットです。

母子家庭の支援制度を利用して資格を取得する

就業経験が乏しいことなどが理由で転職活動がなかなか進まない場合、まずは転職に有利になる資格を取得したり、スキルを身につけたりするのも一つの手です。国が各自治体と協力して取り組んでいる就業支援にはシングルマザーの資格取得などを金銭的に支援してくれる「母子家庭自立支援給付金事業」があり、これを活用しない手はありません。「母子家庭自立支援給付金事業」には2種類あります。

【参照】
厚生労働省「母子家庭自立支援給付金及び父子家庭自立支援給付金事業の実施について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000062986.html

自立支援教育訓練給付金

自立支援教育訓練給付金は、就労を目的とした資格取得や、雇用保険制度による教育訓練給付対象の訓練講座を受けるときに支援してもらえ、主体的な能力開発の取り組みや中長期的なキャリア形成の支援、また雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的とした給付制度です。

シングルマザーが就職に結びつく教育訓練を受け、修了した場合に受講費用の6割が支給されます。支給を受けるには、受講前に都道府県から講座の指定を受ける必要があるので必ず事前に各自治体に問い合わせておきましょう。また、支給を受ける対象者には条件があるのでそちらも確認が必要です
自治体によって異なりますが、主に受講料のうちを負担してくれるという制度です。この制度を利用して、給料が高く、雇用も多い看護士にチャレンジしたり、栄養士、保育士といった資格を取得することができます。

自治体対象の教育訓練を受講し、修了した場合に経費の60%(下限は1万2千1円、上限は修学年数×20万円、最大80万円)が支給されます。

・教育訓練の一例
国から支援を受けられる主な資格や講座には、税理士、行政書士、ケアマネージャー、介護福祉士、Webデザイナー、日本語教師、中型・大型免許、歯科技工士、看護師、着付け技能、中国語会話、TOEIC、自動車免許・情報・IT関連などの専門サービス・事務関係・医療や社会福祉関係・大学や専門学校の講座など多岐に渡ります。

高等職業訓練促進給付金等事業

高等職業訓練促進給付金は、看護師や介護福祉士等の資格取得のため1年以上を養成機関で修業する場合、その期間中の負担軽減を目的に支給される給付金制度です。

シングルマザーが看護師や介護福祉士などの資格取得のため1年以上養成期間で修業する場合に、修業期間中の生活負担や入学時の負担軽減のために給付金が支給されるというものです。

支給額は市町村民税非課税世帯で月額10万円、市町村民税課税世帯で月額7万500円、支給期間は修業期間の全期間(上限4年)となっています。資格取得のため、1年以上、養成機関で学ぶ場合、生活の負担軽減のために支給されます。

また、養成機関入学の負担軽減のために「高等職業訓練修了支援給付金」などといった支援金もあります。

こちらも対象者となるには条件がありますが、該当する場合はかなりの負担軽減になるのでぜひ利用しましょう。こうした制度を利用して資格を取得すれば、就職にも有利になるでしょう。

・対象となる資格
看護師、介護福祉士、保育士、歯科衛生士、理学療法士、保健師、助産師等

シングルマザーが転職・就職を成功させる秘訣

シングルマザーであることをポジティブにアピールしよう

転職活動をしていく中で、シングルマザーであることがネックになることは否めません。しかしシングルマザーであることをわざわざ自分からネガティブにアピールしてしまってはいけません。入社してから会社に迷惑をかけてはいけないという思いから、面接の段階で「シングルマザーだから残業や休日出勤はできない」「シングルマザーだから仕事に臨機応変に対応できないかも」など、自分から言ってしまってはいませんか?これらを心の中で心配することは悪いことではありませんが、間違っても応募企業にアピールすることではありません。それよりもあなたがシングルマザーだからこそ身に付けているポジティブな面はありませんか?責任感が強く長く働き続ける意欲があり、一度にいろんなことをこなす能力や精神面のタフさも備わっているのではありませんか?このように、シングルマザーであることをポジティブにアピールすることはいくらでもできるのです。

自分目線ではなく、企業側の目線に立って転職活動をしよう

「育児と仕事を両立させるため柔軟な職場で働きたい」「子供の将来のためにも安定した仕事に就きたい」「シングルマザーなので高収入の仕事がよい」これらは自分目線の自分の願望です。面接で伝えるべきなのは企業目線の企業のニーズに自分がどれだけ役立てるかということです。ここではシングルマザーであるということは一旦忘れ、一個人として「子供のため」ではなく「自分の意思でこの会社で働きたい」という熱意を見せることが大切です。明確な志望動機や転職動機を自分自身の意見としてしっかりと準備しておくことは好印象に繋がります。資格やスキル、過去の経歴があればもちろんアピールになりますし、会社の歴史や沿革をしっかりとリサーチし、これからの課題などを自分なりに考えてみるのもいいでしょう。自分が企業にとって如何に必要な人材となれるかを堂々と話すことで企業側が「この人なら」と採用するきっかけになることは間違いありません。

シングルマザー歓迎の会社を探す

子供が小さいうちは働ける時間に制約があるシングルマザーが転職活動で不利になることはどうすることもできません。しかし「特定求職者雇用開発助成金」というシングルマザーなどの就職困難者を雇用した企業に国が助成金を支払う制度があり、それを利用している企業であればシングルマザーを積極的に採用している可能性が高いです。応募の段階で「シングルマザー歓迎」の求人もありますので転職エージェントに相談してみましょう。

シングルマザーと転職に関するQ&A

Q1)シングルマザーの平均転職回数は?

「30代の転職ホントのトコロ」のアンケート結果によると、シングルマザーの転職回数は2回が全体の50%、1回が16%、3回が14%、5回以上が10%、0回が10%で平均転職回数は1.9回、つまり約2回です。確かに、子供が乳児から幼児、小学生、中学生と成長し自立していくにつれ、シングルマザーにとってできる仕事の範囲も大きく変わっていきますよね。段階的に転職を考え、より良い仕事を探し続けることはシングルマザーにとって必要なことなのかもしれません。

【参照】
「30代の転職ホントのトコロ」
https://www.tenshokuda.com/entry/singlemothertenshoku/

Q2)シングルマザーの勤続年数は?

こちらも、「30代の転職ホントのトコロ」のアンケート結果によると、5年以上が32%、3〜4年が20%、2〜3年が20%、1年未満が16%、1〜2年が12%でした。また、5年以上勤続している人の職種は、約56%が事務職でした。事務職であれば勤務時間や勤務形態が子育てとの両立に向いている場合が多く、同じ会社で長く働く人が多いことがわかります。

Q3)シングルマザーの転職におすすめのタイミングは?

子供の成長に伴い、シングルマザーが転職を考えるタイミングは何回か訪れます。まずは子供が3歳のとき。0〜2歳くらいまでは慣れない子育てに孤軍奮闘してきたシングルマザーも、子供が3歳くらいになるとある程度の意思疎通が可能になり、まだまだ大変とはいえ赤ちゃんの頃とは比べものにならない程の子供の頼もしさを感じる場面もあります。一般的に、4
歳から幼稚園の年少が始まるとして、既に保育園に通っている場合でもそのタイミングに一つの節目として転職を考えてもいいでしょう。次に訪れるのは子供が小学校に上がるタイミングです。小1の壁と呼ばれ、学童保育があったとしても保育園のように子供を遅くまで預けることができなくなり、また子供が小学生になると時短勤務ができなくなる会社も多いことから働き方を変更せざるを得ない場合があります。その次は子供が小4になる頃。このくらいになると子供一人での留守番も心配がなくなり、フルタイム勤務や残業もこなせるようになるため自分のキャリアを見直すには最適のタイミングです。そして子供が中学生になる頃にはいよいよ高校進学・大学進学の教育費について現実的に考えることで収入アップを目的に転職を考えるべきかもしれません。また、職種にもよりますが、少なからず年齢が採用するかしないかの分岐点となることもあるため、シングルマザー自身の年齢を節目として、30歳、35歳、40歳になるタイミングで一度立ち止まって転職について考えてみてはどうでしょうか。

Q4)転職が不安なときはどうすればいい?

シングルマザーにとって転職したい気持ちはあっても、一歩踏み出すことはやはり勇気がいることです。自分の仕事が大きく自分と子供の生活を左右することになるので「転職に失敗したらどうしよう」「今の職場の方がいいのでは」と不安な気持ちになることもあるでしょう。そんな時に必要なのは、自分自身の行動力と決断力です。転職したいと思うということは少なからず今の状況に満足していないということ。悩んでいてもその状況が変わることはありません。何事も行動することで人生をより良い方向に変えていけるのです。シングルマザーになった経緯は人それぞれですが、その過程で大きな決断をし、子供を連れて行動に移してきたのは紛れもなくあなたです。失敗を恐れることなく自分に自信を持って不安を払拭していきましょう。また、不安や悩みがあるときは親や周囲の友人に相談してみるのもいいかもしれません。人の意見を聞くことで、客観的な目線から自分の姿をみることができ道が開けることもあります。ただし、あなた自身の事情や気持ちは実際にはあなたにしかわからないものなのです。適当なアドバイスを受けて流されていては不安や迷いはさらに大きくなってしまいます。「自分がどうしたいか」を自分自身でしっかりと考え、その背中を押してもらう程度に周りに相談するくらいでちょうどいいのです。決断し、行動に移すことで一歩を踏み出しましょう。

シングルマザーの個人事業主としての働き方

新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、テレワークという働き方が改めて注目されるようになりました。個人事業主として働く大きなメリットとしては、人間関係で悩むことが少なく、仕事時間の調整がつきやすいという点です。特に子どもが小さいうちは、病欠や行事等の場合でも同僚や上司に迷惑をかけることなくスケジュールを調整できます。また自分が行った仕事はすべて自分の収入に繋がるという強いやり甲斐や達成感も生まれます。
しかしそれは「自由な働き方」ということではなく、すべての責任を自分ひとりで背負うリスクも伴います。さらに収入が安定するまでに時間がかかるケースが多いのも実情です。タイムカードを押して仕事が終了する勤務ではなく、仕事とプライベートの境界線がないライフスタイルを送っている人も少なくありません。個人事業主として働くことを考える場合は、そういったリスクやデメリットも視野に入れる必要があります。

個人事業主として働く場合の注意点
・開業資金の準備
・自宅以外に事務所などを構える場合は不動産契約や内装工事等の実施
・確定申告
・損害賠償や倒産などのリスクに備える保険への加入

会社員として働く場合とは全く異なる点に注意する必要があります。
また業種によっては資格取得やスキルアップなどが重要となり、それが収入に直結するケースも少なくありません。
個人事業主という立場だからこそ自分に厳しく、そして向上心を持ち続けることが収入安定に繋がる大切なポイントと言っていいでしょう。

シングルマザーにとって一番重要なことは、ひとりで子育てをしながら仕事をするという働き方。子どもの年齢、健康状態、また祖父母などのフォロー体制なども視野に入れて考える必要があります。
いずれにしても長期間働ける環境で、実績を積むことが必要不可欠。
無理をして続けられなくなるような状況だけは出来るだけ避けるようにし、地道に実績を重ね信頼関係を築くことを第一に考えましょう。

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