シングルマザーに生命保険は必要?少ない負担で最低限の備えをしよう

シングルマザー

「備えあれば憂いなし」ということわざがありますが、シングルマザーの多くは日々の生活に精一杯で「備え」にまで手が回らないことも。しかし、事故や病気など不測の事態というのは突然やってくるもので、充分な貯金が貯まるまで、子供が自立するまで、というようには待ってくれないのです。

そこで、不測の事態に生じる経済的な危機を救ってくれるのが生命保険です。生命保険に加入することはシングルマザーにとって自分と子供を守る術であり、不安を抱えて生活するよりも精神的な安心と余裕に繋がります。

今回は忙しいシングルマザーに向けて、最低限知っておくべき生命保険を選ぶときのポイント、また困った時に利用できる公的な制度やその他の保険についてまとめてみました。

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シングルマザーが生命保険を選ぶときのポイント

生命保険の加入率と保険料の平均ってどのくらい?

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」(令和元年度)によると、生命保険加入率は全体で82.1%、男性で81.1%、女性で82.9%となっており、高い確率で生命保険に加入している人がいることがわかります。また、年間払込保険料の平均は全体が19.6万円、男性が23.4万円、女性が16.8万円で、女性だと月額14,000円の計算になります。シングルマザーにとって月額14,000円は結構な負担と思ってしまいますが、あくまでこの数値は参考までに、自分の状況に合った生命保険を探していきましょう。

自分と子供にとって「最低限必要なもの」を明確に

生命保険には様々な種類があり、どれを選べばいいのか迷ってしまいます。心配だからといってあれもこれもと保険をかけてしまっては毎月の保険料の負担は大きくなり、家計を圧迫するようでは本末転倒です。公的な保障でカバーできる部分は個人の保険で補う必要はないので、シングルマザーが生命保険を選ぶときの大事なポイントは、自分と子供にとって「最低限必要なもの」を明確にすることです。生命保険には大きく分けて「死亡保険」「生存保険」「生死混合保険」の3つの基本形があり、その違いは「いつ、どんな時に」保険金が支払われるかということです。「死亡保険」は契約者が死亡や高度障害状態になったとき、「生存保険」は契約者が満期まで生存していた場合、「生死混合保険」はそのどちらにも対応しています。シングルマザーの場合、自分に万が一のことがあっても子供が生活に困らないように「死亡保険」の必要性が一番高いと考えられます。

保険料の負担を少なくするのなら収入保障保険がおすすめ

保険料の負担をなるべく少なくしたい場合、シングルマザーにおすすめの死亡保険に「収入保障保険」があります。収入保障保険とは、決められた保険期間中に母親が死亡または高度障害状態になった場合、残された子供がそこから満期まで年金形式で保険金を受け取ることのできる掛け捨てタイプの死亡保険です。この保険は子供が大きくなるにつれ保険金が下がり、掛け捨てのため何もなければ保険料は戻ってきません。しかしその最大のメリットは保険料の安さで、商品によっては月額5,000円もしないものもあります。また、収入保障保険は基本的には毎月一定額を受け取る形式なので、子供が一度に高額な保険金を受け取って一気に使ってしまうことなどを防ぐことができます。

ファイナンシャルプランナーや保険の専門家に相談する

シングルマザーにとって保険料は割安であることに越したことはありませんが、実際に生命保険を選ぶ際は値段だけで簡単に選べるものではありません。それぞれの生活背景や金銭事情、自分と子供の年齢やライフプランによってどのような保障が必要なのか、また同じ種類の保険でも商品によって微妙に異なることもあり、自分一人で全てを調べて選択することはなかなか難しいものです。そんな時はファイナンシャルプランナーや保険の専門家に相談してみましょう。無料で保険相談できる窓口やオンライン相談もあるので、プロの客観的な意見を聞いて自分にベストな商品を選ぶことが大切です。

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シングルマザーが困ったときに生命保険以外で利用できる制度

遺族年金制度

シングルマザーが子供を残して亡くなってしまった場合、公的な遺族保障として子供が18歳到達年度まで受け取れるのが遺族年金です。子供が障害等級1級または2級の場合は20歳未満で受け取れます。遺族年金には遺族基礎年金と遺族厚生年金があり、母親が国民年金に加入していた場合は遺族基礎年金が、厚生年金に加入していた場合は遺族基礎年金と遺族厚生年金のどちらもが子供に支給されます。日本年金機構によると、母親が亡くなった場合に子供が受け取れる遺族基礎年金の年金額は、令和2年4月1日時点で、年間781,700円(子供が2人以上の場合は加算あり)となっており、月額で約65,000円の計算です。死亡保険を選ぶ際は、この遺族年金に加算して子供の生活費がどのくらい必要かを考えればいいのです。

ひとり親家庭医療費助成制度

子供の医療費については、日本の公的医療保険に加えて、全国の都道府県と市区町村で独自に制度を設けて自己負担分をさらに助成しているのである程度安心できます。ではシングルマザーにとって、自分自身が病気になったときの費用への助成はあるでしょうか。ひとり親家庭で18歳までの子供がいる場合、母親が健康保険証を使って病院などにかかった場合の費用を公費で助成する制度にひとり親家庭医療費助成制度があります。この制度は各自治体によって所得制限があるなど詳細は異なるので確認が必要ですが、受診の際の診療費、処方された薬代、手術などの治療費などが含まれます。入院も対象になりますが、月額の上限が決まっている場合があるので各自治体に問い合わせて事前に把握しておくと安心です。

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シングルマザーに生命保険以外でおすすめの保険は?

学資保険

シングルマザーにとって子供の教育資金をしっかりと準備できるかは大きな悩みの種です。その費用は大学まで全て国公立に通ったとしても約1,000万円と言われています。学資保険には、シングルマザーが亡くなってしまったり重度の障害で働けなくなったりした場合に、残りの保険料の支払いを免除してもらうことができる「保険料払込免除」という事項があります。母親の稼ぎだけに依存している母子家庭だからこそ、万が一の場合でも子供の教育費を確保できることは大きなメリットです。しかし、令和元年10月から幼児教育無償化、令和2年4月からは高等教育の修学支援制度が始まり、教育費への公的補助は時代と共に充実してきています。家計と相談しながら、あくまで余裕があれば学資保険を考えてみるのもいいでしょう。

就業不能保険

家計を一人で支えるシングルマザーが病気やケガで働けなくなった場合、医療費そのものは公的制度で補えるとして、その間の生活費を貯蓄だけで賄えるかはとても不安なところです。そこで活用したいのが就業不能保険です。就業不能保険は、病気やケガで働けない状態が続いた場合に、月額20万円など給料のような形で契約した給付金が受け取れるものです。医療保険とは異なり、入院していない長期間の自宅療養中でも保障されるのがメリットです。こちらも掛け捨ての保険なので保険料は安めでシングルマザーにとってはおすすめです。注意点として、勤労所得が安定していることが条件になるので年収によっては加入できないことと、働けない状態になってから一定の期間を経過しないと給付が開始されないなど給付金を受け取れる条件がかなり厳しいことがあるので、事前によく確認しておく必要があります。

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