不妊治療がテーマのおすすめドラマ・映画4選

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妊活・不妊治療

不妊治療について知りたいと思っても、「書籍を読むのは大変そうだし時間がかかる」という方におすすめなのが、不妊治療や妊活をテーマとしたドラマや映画です。

映像であれば改まって捉える必要がなく、見るのもハードルが低くなるという方も多いのでは?今回は、不妊治療や妊活に関するドラマや映画をピックアップしてご紹介します。妊活中の方もこれから学ぼうという方もぜひチェックしてみてください。

不妊治療をダイレクトにテーマとした話題作

ドラマ『隣の家族は青く見える』 脚本:中谷まゆみ 主演:松山ケンイチ・深田恭子

【あらすじ】
35歳を過ぎて子どもがほしいと妊活を始める五十嵐 奈々(深田恭子)と、妻の要望に応えて妊活をスタートする年下夫の大器(松山ケンイチ)の妊活ストーリー。ふたりが住むのは、コーポラティブハウス。住人には、性的マイノリティや失業、離婚などそれぞれに秘密や悩みがあって、奈々と大器夫婦の妊活もその悩みのうちのひとつ。不妊に無知な奈々が周囲の不理解やさまざまに揺れる感情、治療の辛さに思い悩みながら妊活を続けます。一度は妊娠できたものの、喜びはつかの間、奈々は流産してしまいます。ふたりは複雑な思いを抱えながらも、ふたりで幸せに生きていく未来を選ぶのでした。

【不妊治療経験者からのコメント】
不妊治療のドラマというから、何だかんだ問題があっても妊娠できるという結果なのかと思い見始めたら、そうではなく、ふたりで生きていくのも幸せであると励まされるような結末。そればかりか、どんな夫婦にもそれぞれ違った悩みがあり、その状況を幸せにするのもそうでないのも夫婦次第という深い結論に至るドラマです。

不妊治療をスタートさせたころの、夫のデリカシーのない言動や、奈々が受ける職場での劣遇などがリアルで、不妊治療をしている人には「あるある」と感じる点が多くあります。お医者様の言動に違和感があったり、奈々が不妊治療をしながらも不妊治療に対して無知すぎるように見えたりするなど、リアリティに欠ける部分はありますが、それがかえって不妊治療のことをよく知らない人にも理解しやすい解説になっていると感じます。奈々と大器は、夫婦ともに特別な原因が見当たらないのに妊娠できないという設定で、妊娠の難しさや生命の神秘さも描かれています。不妊治療中の方はもちろん、夫婦の問題、人には言えない個人の悩みを抱えている多くの人に勇気を与えてくれるドラマです。

⇨ 「隣の家族は青く見える」をチェック

男性不妊がテーマ!の不妊治療の映画

映画『ヒキタさん!ご懐妊ですよ』 監督:細川徹 主演:松重豊・北川景子

【あらすじ】
『触法少女』や『凶気の桜』で知られる作家ヒキタクニオさんの実体験によるエッセイを映画化。

49歳の作家ヒキタクニオ(松重豊)と、24歳の年の差がある35歳の妻サチ(北川景子)は、子なし夫婦としての生活を楽しんでいましたが、あるときのサチの「ヒキタさんの子どもの顔が見てみたい!」という発言をきっかけに不妊治療を行うことになります。

タイミング法の失敗や男性不妊の発覚、人工授精、流産、体外受精(顕微授精)を乗り越えて5年近くの不妊治療の末、赤ちゃんを授かることができた夫婦の不妊治療ストーリーです。

【不妊治療経験者からのコメント】
不妊治療のマンガやドラマというと、女性が中心に描かれがちですが、この映画の珍しい点は男性不妊をテーマに男性を主人公にしているという点です。

妊活のために訪れたクリニックで、精子の運動率が20%しかないことを知らされたことから、本格的な男性側の体質改善がはじまります。やれることはなんでもやるという前向きな男性の姿勢を見て、夫がこんな風に一生懸命に不妊治療に取り組んでくれたらいいのにと思う女性が多いのではないでしょうか。

コメディータッチで進んでいきながら、大切なことをたくさん訴えかけてくる内容で、不妊治療になんとなく抵抗があると感じている方にも見てほしい作品です。

笑えるシーンがたびたび登場し、夫婦には子どもが生まれて映画はハッピーエンドなのですが、妻のサチさんが流産してしまうシーンは涙なしには見られず、不妊治療中に見ると、胸に詰まるものが多すぎるような気もします。個性豊かな登場人物を演技派の俳優さんが演じるため、最後まで引き込まれること間違いなしです。

⇨ 「ヒキタさん!ご懐妊ですよ」をチェック

不妊治療や妊活が登場するドラマや映画【番外編】

不妊治療や妊活がストレートにテーマとして取り上げられている映画やドラマは、まだ多くはありません。しかし、不妊治療も妊活も一般的になりつつある現代では、ドラマや映画の作中に登場することが多くあります。登場人物が不妊治療や妊活に関わっているドラマや映画を紹介します。

不妊治療の末の特別養子縁組がテーマ

ドラマ『朝がくる』 脚本:高橋麻紀 主演:安田成美・田中直樹

栗原清和(田中直樹)と佐都子(安田成美)は、子どもを望むけれどその望みが叶わない夫婦。不妊治療の検査を受けると、夫の無精子症が分かります。辛い不妊治療を受けますが断念し、特別養子縁組を組むことを決意します。特別養子縁組団体を通して、中学生で望まない妊娠をしたひかりから男の子を譲り受けます。愛情たっぷりに子どもを育てる夫婦のもとに、6年後産みの母を名乗る女性がやってきて、「子どもを返すかお金をください」と言います。ふたりは女性を本物のひかりではないと疑いますが、実は本人。ひかりは赤ちゃんを引き渡したあと、さまざまな苦難に巻き込まれ、すっかり別人のようになっていたのです。事情を知った佐都子が、居場所がないと街をふらついていたひかりを見つけ、佐都子がひかりを認めることで、ひかりは生きている意味を見出します。

【不妊治療経験者からのコメント】
不妊治療だけでなく、特別養子縁組や家族の在り方などさまざまな問題を問いかけられるドラマです。佐和子の母が、デリカシーのない表現で女性の妊娠について語る姿に嫌な気分になる女性も多いのでは?と思います。不妊治療をしているとこういった言葉に傷付けられることがよくあり、実体験と照らし合わせて感情移入してしまいます。

ふたりで生きていくと決めたあとでも揺れる気持ちがリアルに描かれています。ふたりで生きるという選択、特別養子縁組を組んで赤ちゃんを迎えるという選択、そのどれもが正解であると改めて感じます。不妊治療について詳しく考えたことがない人でも、命を授かることの難しさを考えるきっかけになるのではないでしょうか。

2020年4月に河瀨直美監督、永作博美さん主演での映画が公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期されています。(2020年5月現在)映画が公開され、多くの人が命について考えるきっかけになればと思います。

⇨ 「朝がくる」をチェック

不妊治療に前向きに取り組む姿勢、見習いたい!

海外ドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』

【あらすじ】
30代独身女性の4人がニューヨークを舞台に、紆余曲折ありながらも、それぞれの人生を謳歌している様子を綴った海外ドラマです。結婚と仕事の選択や女同士の友情など、前向きな4人に共感する人も多く、そのファッションも注目されました。

【不妊治療経験者からのコメント】
4人のうちのシャーロットという女性が、不妊治療をすすめ養子縁組で女の子を迎え、また自然妊娠もするというキャラクターです。会話の流れから抗精子抗体を持っている女性なのかなと思いますが、1人目の夫の場合は、EDからのセックスレスもあり不妊に。治療をスタートするも、夫があまり治療に前向きではなく、姑問題もあり離婚します。

2人目の夫のときには、流産し体外受精を繰り返しますが、うまくいかないシーンなども登場します。クリニックから卵の状態の報告を受ける電話のシーンなどもあり、そのときのシャーロットの様子やセリフは共感を覚える方も多いはず。シャーロットの場合は、その後養子縁組で女の子を迎え入れ、不妊治療をストップしたあとに自然妊娠をします。映画ならではの展開だとは思いつつも、不妊治療をやめた途端妊娠したという話はよく耳にするため、そういったあるあるも含め、リアルに描かれているように感じます。2人目の夫は、次どんな風に不妊治療をすすめたいかをシャーロットに聞くことがあり、こんな旦那様が欲しいと思う女性も多いはず。

⇨ 「セックス・アンド・ザ・シティ」をチェック

まとめ

不妊治療をダイレクトにテーマとしたドラマや映画は、まだ多くはありませんが、登場人物が妊活中などの設定は増えてきているように感じます。映画やドラマで取り上げられることが、不妊治療に関する正しい知識が、一般的に広まり浸透するきっかけになると良いですよね!

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