プレ・マタニティハラスメントとは、妊活中または不妊治療中の人に対するハラスメント行為です。
先日、Yahoo!ニュースでも、5人に1人が「プレ・マタニティハラスメント」を受けていると話題になりました。2020年6月に施行されるハラスメント法にも「不妊治療に対するハラスメント」が明記されることになりました。
この記事では、プレ・マタニティハラスメントとは何か。経験談も含めて解説します。
プレ・マタニティハラスメントとは
プレ・マタニティハラスメントとは、冒頭でもお伝えした通り、妊活中あるいは不妊治療中の人に対するハラスメント行為です。
近年、マタニティハラスメントは周知されてきましたが、プレ・マタニティハラスメントはマタニティハラスメントに比べるとまだまだ周知がされていないのではないでしょうか。
妊活、不妊治療を受けたことがない人にとっては、どのようなものなのか実態がわからない、知識を得る場がないというのも一つの要因だといえます。
プレ・マタニティハラスメントにあたると思われる言動
プレ・マタニティハラスメントと判断される可能性の高い言動・行動は以下の通りです。
「妊活・不妊治療をするなら仕事を辞めろ」
「不妊治療をしているのに、まだ妊娠しないのか」
「不妊治療よりも仕事を優先して欲しい」
「周囲の迷惑になるので、妊活はしないで欲しい」
「もう妊娠を諦めたら?」
このような心ない言動などはプレ・マタニティハラスメントと見なされる可能性があります。
プレ・マタニティの知識をもっと知ってもらう必要がある
プレ・マタニティハラスメントは、その人の人格的な問題も要因のひとつですが、プレ・マタニティ、つまり妊活や不妊治療に対する知識がまだまだ社会に認知されていないことも要因のひとつだと言われています。
かく言う私も不妊治療を経験したことがあるひとりです。
妊活・不妊治療は、ひとりひとりの身体によって、スケジュールも治療法も異なります。また、治療を受けたらすぐに妊娠するということも、必ず妊娠するということも確約がありません。
その月の生理周期に応じた治療となるため、治療のスケジュールが直前にならなければわからず、職場にそれを伝えて休みを取るというのが大変言いづらいものでした。
また、体外受精などの高度治療になるほど、有給だけでは休みが足りなくなってしまうということも起こります。
さらに辛いのが、仕事がしづらくなっていくのに、保険適用外の不妊治療費がかさんでいきます。
会社にとっても、しょっちゅう休まれては困るという言い分はよくわかります。
しかし、妊活・不妊治療と仕事の両立の難しさ、そんな現実をもっと知って欲しいとおもいます。
リモートワーク、フレックス制度など、柔軟な働き方を通じて、女性の活躍の場が広がる社会になることを願います。

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